朝起きてすぐのじっくり伸ばすストレッチはマイナス要素が多い
中居正広のミになる図書館で整形外科医の中村格子がストレッチに関する知らなきゃ良かった雑学を紹介。
起床後、寝起きのじっくり伸ばすストレッチに関する知らなきゃ良かった雑核である。
実は朝起きてすぐのじっくり伸ばすストレッチにはマイナス要素が多い。
起きたての体は体温が低くて、筋肉が一日の中でもっともこわばっていて、最も体が硬くなっている状態である。なので、30秒以上かけてやるような長い時間をかけたストレッチはかえって、筋肉や筋を傷めてしまう可能性があるので注意が必要である。
むしろ、朝にオススメの運動としては、ラジオ体操のように反動をつけて軽くほぐす動きのストレッチの方が向いている。
ちなみに、このじっくり行うストレッチは入浴後の就寝前に行うと、副交感神経が刺激されて、安らかに眠れるようになる。
朝走るのは体に良い?
朝、起床後に走るのは健康に良い事ではあるが、走る前にきちんと体をほぐした方が良い。筋力を起こし、エンジンをかけた方が良いのである。
よく短距離選手やサッカー、バスケットボール選手など激しい運動をするアスリートは、試合直前はゆっくり伸ばすストレッチはあまりやらない。ダイナミックストレッチといって、ブラジル体操のような動かすストレッチを取り入れているが、あまりじわっと筋肉を伸ばしてしまうと、筋力の効率をかえって悪くしてしまい、パフォーマンスが上がらなくなってしまう。
運動前の激しいストレッチは怪我し易くなるのであり、筋肉を緩めてしまうとパワーが出なくなると言われている。
最新の研究では瞬発力な必要なスポーツは、筋肉を伸ばし過ぎない方が良いと言われていて、走る効率も良くなり、良い記録を出し易くなる。
つまり、じっくり伸ばすのではなく、反動をつけてラジオ体操のように伸ばすストレッチが効果が高いのである。
また、長く息をとめてストレッチをしたりするのも良くない。
考察
運動をする前に綿密なストレッチを行う事はもはや常識かと思っておりましたが、その常識と思っていたのを覆すのが今回の情報という事になります。運動前はラジオ体操やブラジル体操のような、軽い反動をつけたストレッチ運動の方が効果が高かったのですね。
また、上述のラジオ体操やブラジル体操というのは、短時間に効率よく、全身の約400もの筋肉を刺激し、ひととおり行うと、有酸素運動、筋トレ、ストレッチ、バランス運動と、総合的な運動ができる内容になっているそうですよ。実は我々が思っている以上に運動前の予備運動としては最適なもののようです。
さすがは非常に歴史の長い準備運動と言えるのではないでしょうか。先人達は経験的にその事に気がついていたのかもしれません。
今後はダサいからと嫌煙せずに、何か激しい運動をする際にはラジオ体操やブラジル体操を積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。