凍死者が薄着の理由は暑いから

凍死する人には薄着が多いという事実をご存知だろうか?

現在は明確に理由が判明しているが、実際に昔、凍死した死体を検死する人達は、「なぜこんなに薄着をしているのか?自殺なのか?」と首をかしげたものである。それ位、凍死した遺体は薄着でいた者が多かったのである。実際に「矛盾脱衣(むじゅんだつい)」という凍死者が裸の状態で発見されるという言葉が存在する

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さて、本題のこの理由。

なぜ凍死する人には薄着の人が多いのだろうか。このメカニズム・仕組みは下記のようなものになっている。

まず、人間は恒温動物(一定の体温を保つ動物)なので、凍死する程の極限に寒い環境にいれば、大量の熱が奪われ、体温が低くなる。

一方で、大量の熱が奪われた事によって人体は生きる為に防御反応が起こる。それは熱生産性を高め、体を温めようとする働きである。具体的には血管が異常収縮し、更に筋肉が不必要に振動運動(寒い時ブルブル震えるのはこの為)し、熱を発しようとするのである。

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こうなってくると、体感的にはある異常な状態が起こってしまう。それは、体感温度が異常な程に暑くなってしまう、高熱・高温という事である。

例えば、凍傷に至るような極寒の環境下で体温が34度まで低下したとする。そして、体は平熱の36.5度あたりまで上げようと防御反応が機能する。するとその差は2.5度となる。

これは実際の平熱36.5度の人が+2.5度、つまりは体温が39度まで上昇してしまったように体感的には感じてしまうのである。

その為、凍死するほど冷えた体は暑くてたまらなくなる。よって、凍死する人のほとんどが服を脱ぎたくなり、凍死体は薄着で発見される事が多いのである。

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本来、生命を維持させる為の機能がより死を早める行動を促すとはなんとも皮肉な話である。

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