涙の正体は血液!赤い成分をこしたもの
悲しい時や辛い時、はたまた痛い時に自然と涙は出てくるものである。
その涙の正体は実は血液だという事を知っているだろうか。
涙の原料は血液であり、涙腺内の毛細血管から得た血液から血球を除いたモノが涙なのである。
涙が赤くない理由
では何故赤くないのかと言えば、その理由は上述のように血液から血球が毛細血管でろ過されて、目頭の辺から涙は吹き出すからである。涙腺はフィルターの様な役割を持っており、血球はその涙腺のフィルターをくぐる事は出来ない。よって血液の水分の部分が主に分泌されるのである。
つまり、涙には血球、要するに赤血球・白血球・血小板は含まれていない。そして、その中の赤血球にはヘモグロビンという色素が含まれ、これが血液が赤い理由になっている為、その血球が除かれるので涙は赤くならず、透明なのである。
悲しいと涙が出る理由
ちなみに、そもそも何故、悲しい時に涙が出るのだろうか。
はっきりとはこの理由は解明されてはいないが、一説によると「ストレス緩和説」がある。
人間は体外にモノを排出すると快感を感じる生き物であり、汚い話ではあるが、用をたすとスッキリするだろう。要はそれなのである。
悲しい状態=ストレスにさらされている状態の時に、体液である血液をろ過し、涙として外に排出する事で快感を得て、ストレス解消に役立てていると考えられる。
泣くとスッキリする理由も同じ
また、泣いたらスッキリした気持ちになれると言うが、その理由も同じである。
感動モノの映画を観る事もあると思うが、こちらも快感を得て、幸せな気分に浸りたいという欲求から、人間はそのような感動モノの作品を観たくなるのである。
更に、痛い時に涙が出るのも同じ理由であり、痛い=ストレスと感じ、そのストレスを和らげる為に涙が出ると言われている。